肌に負担をかける清潔志向

現代人の生活における清潔志向は極端なほどに行き過ぎている感があります。
皮膚をできるだけキレイにすること、それがニキビや皮膚疾患の予防になるというのは、間違った考え方ではありません。
しかし過度に清潔を追い求めることは、かえって悪影響を与えます。

 

どうして清潔志向が良くないかというと、皮膚には皮脂膜という目に見えない薄い油の膜で覆われていますが、洗うことによってその皮脂膜を必要以上に取り除いてしまいます。
皮脂膜には抗菌作用があり、悪玉菌などの繁殖を抑制しているのですが皮脂膜を過剰に除去することで悪玉菌が繁殖してしまい逆に不潔になります。

 

それに皮膚を洗いすぎれば、乾燥を助長させます。
乾燥すると皮膚は自分を保護するために、過剰に皮脂を分泌するようになりオイル肌になります。
そうなると表面的は皮脂で満たされているように見えますが、内部的には乾燥状態が続いているので見た目以上に皮膚にダメージが蓄積していきます。

 

昨今の抗菌や殺菌をうたったハンドソープなどは、人間が本来持っている抗菌作用を除去してしまい抵抗力を低下させることにつながるのです。
本来持っている抗菌作用を自分の手で破壊するなど、もってのほかです。
過剰な清潔志向は逆に不潔になることを認識しましょう。

 

悪玉菌が増えて不潔になった皮膚はガサガサになって赤くなったり、かゆみを伴う皮膚疾患を発症することもあります。
自分を守っているつもりが、自分で自分を痛めつけているのです。


そんなにゴシゴシ洗わなくてもあなたのお肌は十分清潔です!

皮膚にはたったの20ミクロンという薄い皮脂膜によって覆われています。
この皮脂膜は体を細菌などから保護するために存在しているわけですが、日本人の多くは毎日のようにお風呂に入って体を洗い、手が少しでも汚れると洗剤を使ってゴシゴシと洗うのが当たり前で、それが正しいことだと思っています。
しかし毎日全身をキレイに洗わないと行けないほど日本人の体は1日過ごすだけで、汚れてしまうのでしょうか。
石鹸でゴシゴシと肌のバリア機能を破壊しなければいけないなんて絶対に嘘です。

 

ほこりや雑菌が付いているし、汗をかいて汚いという人がいますが汗はともなくほこりや雑菌を気にするのであれば、洗濯物を外に干すことなど到底できっこないはずです。
外に干してほこりや雑菌が付着しているなら、取り込んでまた洗わなければ理屈に合わないことになります。

 

自然界にお風呂はありませんから、当然動物たちはお風呂には入りません。
そんな動物たちは全て皮膚病で苦しんでいるのでしょうか。
そんなわけはありませんから、毎日お風呂に入ってキレイに洗わないと病気になるという理屈も間違っているのです。

 

洗いすぎで肌荒れを起こして、その原因が洗いすぎにあるとも知らないまま皮膚科に駆け込んでくる人が大勢います。
アレルギーだと思っていたら、実は洗いすぎだったという人も山のようにいます。
皮膚は生きています、皮脂膜は必要だからそこに存在しているのです。
抗菌、除菌とまるでばい菌にまみれて病気になっているかのように洗いまくるのは、自分の肌を自分で攻撃しているに過ぎません