【太りたくない 吐く】食べすぎた時、太りたくないので吐きたい

よく食べ過ぎた人が太りたくないという一心でトイレに駆け込んで吐く、という話を聞くことがあります。吐けば食べた分は消化吸収されないので、太らないという考え方です。

しかしこのやり方は完全に間違っています。そもそも食べた物を吐くのは至難の業です、そのためには水を飲んだりしながら指などで喉の嘔吐反射を刺激することで無理矢理に吐き出すことになります。

このやり方を繰り返していると、胃液がどんどん薄くなってしまうので胃壁を守るバリア機能が弱ってしまいますし、吐くことで胃液もろとも逆流させるわけですから食道を傷つけることになります。

何よりも体を維持するための栄養素を摂取できませんから、体調を崩しやすくなりますし体はボロボロになっていきます。

吐きグセが付くと拒食と過食を繰り返す

食べても太りたくないから吐けばいい、という考えに支配されて食べては吐くことを繰り返していると本当に体重が増えないので、この方法なら太らなくて済むという風に考えてしまいます。

しかし、吐きグセがついてしまうと拒食と過食を繰り返す原因になり、病的な状態に突き進んでいくことになります。食べないわけですから、必要な栄養はどんどん失われていきますし、筋肉量は驚くほどに少なくなっていきます。

そして体重は維持できませんからどんどん減って行きます。本人は太らない、痩せられるということで成功したと思うのですが、拒食が過食に転じると一気にリバウンドして太ってしまいます。太る、痩せる、太る、痩せるを繰り返すと体が受けるダメージは計り知れないものになり突然死するなどのリスクも高まるのです。

それでも吐きたい。確実に吐く方法

体がぼろぼろになって行くのが分かっていても、それでも吐きたいという人がいるのも事実です。吐きグセがついてしまうと、吐くために食べるという意味不明の状態になり、自分でも理解できなくなってきます。

吐くなら食べなきゃいいと思うでしょうが、一瞬でも胃の中に食べ物が入れば食べたという事実が残るので精神的に安心するとも言われています。また瞬間的に胃の中に入るわけですが、全てを吐き出すことは難しく、多少なりとも胃に残って消化されるというプロセスを経ていきます。

無理矢理吐くわけですから、かなり苦しいですが慣れてくると簡単に吐けるようになります。ただ、吐くことを推奨するわけではないことを理解してください。

嘔吐反射のポイントを押さえれば簡単に吐ける

最初は食べた物を吐くというのがなかなか理解できないので、どうすれば吐けるのかが分からない人が殆どです。気分が悪くなって吐くのは胃が収縮して自然に吐くわけですから、気分が悪くないのに吐くのは矛盾しているからです。

でも喉の奥には嘔吐反射するポイントが誰にでもあります。よく奥に指を突っ込んでしまえば吐けると思ってる人がいますが、正しくは喉の奥にある嘔吐反射する部分を軽く抑えるだけで、思っているよりも簡単に吐くことが出来ます。

ただ、食べてすぐに吐くことは未消化の状態で胃から逆流するので、食道などの重要器官を傷めたり気道側に異物が混入するなど様々なリスクがありますので絶対にやってはいけません。大量出血することも考えられますし、肺炎になることもあります。