【太りたくない下剤】下剤を飲むと太らないの?

太りたくないから食事を食べてすぐに下剤を飲む人もいます。下剤を飲めば太らないと思っているからですが、これは大間違いです。食べ物は胃で消化され十二指腸、小腸へと運ばれて行き栄養素の多くは小腸で吸収され、大腸で水分を吸収し便として排泄します。

下剤は大腸に働きかけて水分を吸収させずに消化吸収したものを、そのまま直腸に送り込んで強制的に排泄させることを目的としています。ですから、下剤をいくら飲んでも小腸で栄養素は吸収されているので太らないという結果には結びつきません。

下剤を飲めば太らないというのは大間違いなのです。絶対に下剤で何とかしようなどと考えてはいけません。予想もしないような副作用に襲われる可能性が高くなります。

下剤を飲み続けることの副作用

下剤を飲み続けると常に下痢になっていますので、体内では低カリウム状態が進行していきます。その状態がどんどんひどくなっていくと低カリウム血症を発症してしまいます。カリウムは細胞が生きていくために必要なものですし、心臓を動かすためにも必要な成分となっています。

それが少なくなると心臓に大きな負担がかかることになり、動悸が激しくなったり、不整脈が頻発するようになります。水分も不足しがちになるので脱水になったり、大腸の中にある乳酸菌などの腸内フローラも崩壊してしまいます。

下剤の影響で腸の中はボロボロになって黒ずんでしまいますし、免疫力も低下します。栄養のバランスが悪くなるので肌荒れ、髪の傷み、風邪を引きやすくなるなど下手をすれば命を失いかねません。下剤で太らないというのは大嘘ですから、絶対にやってはいけません。

1日中、太りたくないって思ってしまう。これって摂食障害の前兆?

太りたくないという感情は別に普通のことですが、常に太りたくないと考え続けて食べ物をどうやって体に入れないようにするかばかりを考えだすと、最早それは摂食障害の前兆というか強迫観念にとらわれていると言っても良いでしょう。

太りたくない、だから食べた物を吐くとか物理的な方法で解決しようとするのは自分の体を粗末にしていることに繋がります。太りたくないのであれば、バランスの良い食事をして適度な運動をすればそんなに太ることはありません。

摂食障害になってしまう人の多くは太っているわけではなく、むしろ痩せています。痩せているのに太ってしまうと終わりだ!というような感情に支配されているのです。今よりもっと体重を落とさないと、ダメだ!と考えるわけです。

摂食障害になるとどうなるか

摂食障害になると食べ物を受け付けなくなります。空腹を感じていても体が逆に食べ物を受け付けなくなってしまい、食べてすぐにトイレに駆け込んで嘔吐するようになります。

吐いちゃダメだと頭の片隅にはありますが、吐き終わった後には安堵感を抱くようになってしまいます。しまいには食べ物を見ただけで嫌悪感を示すようになり、一切食べ物との関わりを拒絶していきます。

かと思いきや急激に食欲が増大したのか拒食がウソのように今度は過食に転じていきます。これは脳が完全にバランスを失っており体が言うことを聞かない状態になります。そして食べ過ぎたことで自暴自棄になりまた拒食へと突き進むのです。拒食、過食を繰り返すことで体は命に係わるほどのダメージを受けてしまいます。