【PMSの症状】PMSがひどい。イライラするのは私だけ?

PMSって一体何?

  • 普段なら気にもしないような些細なことを気にして落ち込んでしまう
  • ちょっとしたことでもイライラして怒りが自分でコントロールできない
  • 集中力が途切れて仕事でミスを連発してしまう
  • 特に具合が悪いわけでもないのに、なんだかだるくてやる気が出ない
  • 妙に涙もろくなって、どうでもよいことで涙が止まらなくなる
  • 原因不明の頭痛やむくみが起こる

こうした症状が定期的にやってくるのであれば、PMSかもしれません。PMSはPremenstrual Syndromeの略で日本語では月経前症候群と言われます。

PMSが起こるのは、だいたい月経の1週間~3日前です。症状には個人差やその時の体調などによっても差があるため自分でもPMSだと気付いていない人も多いです。

しかしPMSはすべての女性に多かれ少なかれ起こるものです。自分では気づいていないので、彼氏や夫との関係が上手くいっていないのかも?職場の人間関係に問題があるのかも?と思ってしまうかもしれません。自覚がないだけでPMSが問題の根底にあるのかもしれません。

もしかしたら?と思ったら彼氏や夫にも確認してみましょう。イライラや不安を周期的に繰り返している可能性があります。生理の周期とその心身の不調が起こる周期を比較してみて下さい。

PMSは生理が終わると嘘みたいに気持ちがすっきりするという特徴があります。病気ではありませんが、症状が重たい場合には改善する必要があるでしょう。

PMSの症状は同時にいくつも起こる

PMSの主な症状は、イライラや憂鬱感などの心理的なものと頭痛やむくみ、倦怠感などの身体的なものがあります。どちらか一つだけが起こるというわけではなく、同時に複数現れる人が多いです。

  • 些細なことにイライラして大爆発!
  • 暴言を吐いてしまったと思ったら、そんな自分に嫌気がさして、深く落ち込んでしまう
  • 肩こりや腰痛などが重たくなり、頭痛を引き起こしてしまう
  • イライラから食欲が増して暴飲暴食をしてしまう

こうした複数の状態が様々なトラブルを引き起こして悩みの種になるのです。

どうして自分はこんなに怒りっぽいんだろう?どうして怒りをコントロールできないんだろう?失敗ばかりしてしまうんだろう?実はPMSが原因にあるのに、気づかずに落ち込んで悩んでしまう人は少なくありません。

しかしPMSが起こるというのは、決して悪いことではないのです。なぜなら月経とそれに伴うホルモンバランスの変化というのは女性が妊娠・出産をするために必要不可欠な身体の働きによるものなのです。安定して毎月赤ちゃんをはぐくむ準備をしているということですから悪いことでも病気でもないのです。

またPMSの辛い期間と生理を乗り越えれば、気分も明るく前向きになれる時期がきます。頭も冴え、仕事や家事も効率よくこなすことができます。ダイエット効果も表れやすく、肌や髪の毛の調子も良くなります。PMSは辛いものですが、快適に過ごせるように工夫して乗り切るようにしていきましょう。

PMSの症状は

PMSは心と体の両方に症状が出ます。私は特に生理の前だからと言ってトラブルは起きない、と思っていても「あれっ!?もしかして、これって!?」と思い当たるケースも多いです。生理の前の1週間くらい前からの身体の変化を思い出してみて下さい。普段はこうしたトラブルはないのに、生理の前にだけ起きやすいのであればPMSの可能性が高くなります。

心のトラブル

  • 涙もろくなる、無気力で落ち込みやすくなる、理由もなく憂鬱な気分になる
  • 死にたいなど後ろ向きの気持ちになる、些細なことにイライラしやすくなる
  • 否定的、悲観的になる、家族や友人など周囲の人と喧嘩しやすくなる
  • 暴言を吐きやすくなる、何もかも面倒になってやる気がでない
  • 集中力や判断力が低下してしまう、衝動買いをしやすくなる
  • 性欲が異常に増進したり減退したりする

など。

体のトラブル

  • 頭痛、肩こり、腰痛、関節痛など節々の痛み
  • 下腹部痛、便秘、下痢など腸内活動の変化
  • むくみ、冷え性、のぼせ、ほてり、めまい
  • 摂食障害、味覚の変化、眠気、不眠
  • 多汗、肌荒れ、ニキビ、湿疹、体重の増加

など。

これらの変化が多少であれば、特に気にする必要はないのですが日常生活に支障をきたすほど症状が重たい時には要注意です。特に心理的な症状が重たい場合にはPMDD(月経前不機嫌性障害)の可能性があります。早めに婦人科や女性外来で相談をしてみて下さい。

PMSで起こる心理的なトラブル事例

PMSで起こるトラブルには体に対するものと、心に対するものが多いのですが、特に負担が大きいのが心理的なトラブルです。

頭痛が起これば頭痛薬を飲むことができます。下痢や便秘が起こる人もトラブルがはっきりしているので整腸剤を飲んだり、腹部マッサージ、食生活などである程度コントロールすることもできます。基本的に体に起こるトラブルは比較的解決方法がシンプルで実行しやすいものが多いです。

しかし心理的なトラブルはそう簡単に解決ができません。無気力になる、理由もなく落ち込んでしまう。ちょっとしたことで死にたくなってしまうというのは人にも相談しにくいです。

恋人や配偶者と感情的に喧嘩をしてしまう。子供にキツイ言葉で説教したり、言い過ぎてしまう。集中力や判断力が低下するというのは社会生活にも影響を与えてしまうことです。

しかしPMSだと理解していないと、自分の人格に問題があるんじゃないか。自分がダメな人間だから、こんな態度をとってしまうのだと更に落ち込んでしまうのです。これは特に責任感が強い人に多く怒りやすい悪循環です。

PMSで生理の前には不安定になりやすい、イライラしやすいということが分かっていれば、この時期に重要な決断はしない、「あーまたこの時期が来たか」と受け流すことができます。

実はPMSが原因で犯罪に走ってしまう女性が多いことも研究によって明らかになっています。普段だったらセーブできる感情を抑え込むことができなくなってしまった結果、いたずら電話をしてしまったり、万引きをしてしまったり、ついには傷害事件や殺人に至ることもあります。欧米ではPMSは減刑の理由としても認められているのです。この時期には「心の変化が起こりやすい」と認識しておくことでトラブルをぐんと軽減することができます。

PMSが起こる時期はいつ?

PMSが起こるのは生理の1週間前から~2,3日前が最も多く、強くでると言われています。これは人によって個人差があるのですが1週間ずっと続く人もいれば、ほとんど症状が感じられない人。排卵日直後からPMSの症状が出る人まで色々です。

共通しているのは、生理が始まってしばらくすると綺麗に症状が消えるという点です。そして生理が終わったあとから10日間前後は気持ちがとても安定していて、明るくエネルギッシュに過ごせます。この期間はダイエット効果も出やすく、肌や髪の毛の調子も良くなり気持ちも前向きにやる気がみなぎります。

何か重要なことを決断するとき。慎重な判断を必要とするときには、この時期に合わせて意思決定を行うと良いかもしれません。集中力、判断力共に高まる期間なので適切な判断をもっとも下せる期間と言えるでしょう。

目次 PMSの悩みを解決してスッキリ!