【PMS症状別対処法】すぐに泣いてしまう。こんなときどうする?

ちょっとしたことで涙が止まらなくなる

PMSの時期の女性は、情緒不安定になりやすい期間です。ちょっとした失敗をくよくよと気にしてしまったり、些細なことが悲しくてたまらず涙腺が緩んでしまうのです。

女性は「泣きたい生き物」だと言われることがあります。カウンセリングでも自分の話をしているうちに感極まって泣き出してしまう人が多いのだそうです。その後、ひとしきりなくと感情にある程度区切りがつくのか、ゆっくりと悲しみが薄れていきます。

子供の頃に転んでひざをすりむいたとき「痛かったねぇ。痛いの痛いの飛んでいけ」と受け止めてもらい慰めてもらったのを大人になっても深層心理で求めているのです。

泣きたいときには、無理に我慢をしても良いことはありません。わーっと思い切り泣くことで、気持ちは整理することができます。お化粧が取れるくらい、わんわん泣いて、涙を流すことでため込んでしまっているストレスを存分に発散したあとに、ゆったり気持ちが落ち着いてきます。

近年、若い女性は総じて甘えベタです。誰かに甘えることは依存だ、しっかりしなくてはいけないと考え、甘えたい、甘やかされたいという気持ちが強いにも関わらず一人で頑張ってしまう。だから泣くことで感情を解放して、一番信頼できる恋人に抱きしめて甘えさせて欲しいのです。

つらい、苦しい、嫌だというマイナスの感情は抑えこんでいれば、そのうち誤魔化されて消えてなくなるものではありません。一見消えたように見えて檻のように溜まっていってしまうのです。

もしも、好きな人が優しく受け止めてくれて「よしよし」と慰めてくれたら、すぐに涙も止まってしまうでしょう。

女性の涙が苦手な男性は多い

残念ながら、男性は女性の涙を見せても優しくできない人が多いです。悲しくて泣いているのに、更に恋人から冷たい態度をとられて傷ついてしまう女性も多いのです。

なぜ、女性の涙が苦手なのか?これは男性が「正義の味方で強い存在」だと自分自身で思っているからです。自分は強い存在で、正しい判断ができ、相手を幸せにしていると基本的に思っています。ですから、相手から「あなたは素晴らしい」と称賛されることを望みます。

ところが「涙」というのは不幸の象徴でもあります。泣いている彼女=自分が相手を幸せにできていない、という現実に対面することになるのです。自分の存在価値が揺らいでしまうのです。

この時、本来「正義の味方」であるはずの自分と、実は違うという自分の二つの像の間で男性はどう対処すべきか、二つの選択を迫られることになります。貝のように無言で相手のことを無視するか、相手を抑え込もうとして説教をしたり怒鳴って涙を止めようとするかのどちらかです。

後者の場合には「俺が悪いのか」「俺はこんなにお前を思っているのに」と自己弁護に入り、自分の正当性を主張することになります。

泣いている女性に冷たくしたり、説教したりする男性は自分の想定外の状況を受け入れられない、対処できずに困っている証拠です。どうしたらいいのか、男性も分からないのです。

泣いている時に、優しくしてもらえないと、女性は辛くなり更に気持ちが沈んでしまうという悪循環になってしまいます。泣いている時に「泣きすぎ」「泣くようなことじゃない」と言うのは男性の典型的な言動と覚えておくとよいでしょう。

思っていることはパートナーに言葉で伝えよう

イライラしたり、急に泣きたくなってしまったり、PMSの時期は何かと情緒不安定になりがちです。ただ泣くだけ、イライラするだけなら、男性も対処しやすいのですが、泣いたと思ったら怒り爆発!怒っていると思ったらしくしくと泣きだす。これでは男性はますますパニックを起こしてしまいます。

男性は基本的に「正義の味方」でいることを好む生き物です。ですから自分が悪いと思っていても、なかなか謝ることができないのです。些細な喧嘩で彼女が泣いてしまっても、謝ることができません。

また正義の味方だからこそ、自宅は本当の自分に戻れる場所なのです。外では強がって張りつめている分、家では誰にも邪魔されずに戦わず、ゆっくりしたいのです。無口になったり、何もせずにぼーっと過ごす時間を持つことでスイッチをOFFにしています。

そして、本当にピンチになったときにだけ、颯爽と登場して問題を解決すれば良いと考えているので、はっきり「これはヤバいぞ」という状況になるまで登場したがりません。女性は何も言わなくても、自分の言動を見て察してほしいと考えますが、はっきりピンチだと伝えないと男性には伝わりません。

ただ話を聞いて欲しいときでも、正義の味方思考が働きますから問題を解決するためにアドバイスをしたり、具体案を出そうとしてきます。そして結論のない話に疲れて、素っ気ない態度になってしまうのです。

まず、思っていることは素直に言葉に出して伝えましょう。言葉にしていないことを察してもらいたいと考えるのを辞めてください。「今、PMSで不安定になっているから、ゆっくり話を聞いて欲しい」、「泣いたときには、抱きしめて頭を撫でてほしい」と要望を伝えておきましょう。そうすると、正義の味方は「よし、やってあげよう」という思考になるのです。

目次 PMSの悩みを解決してスッキリ!